皆さんこんばんは。
ヒデナリズムこと東秀也です。
このブログではドラムの情報や練習法等を出来るだけ分かりやすく解説しています。
今日はおすすめの電子ドラムを紹介したいと思います。
おすすめの電子ドラム 6選
前回の記事で電子ドラムを選ぶ際にどこを見て選ぶかということについて書きましたが、今回はそれらを踏まえておすすめの電子ドラムを紹介したいと思います。
「電子ドラムについてまだあまり知らない」という方は、まず前回の記事をご覧ください。
近年5万円を切るような安価な電子ドラムも多く発売されるようになりました。
ただ私の個人的な考え方になってしまいますが、電子ドラムを購入するのであれば価格の安さで電子ドラムを選ぶのはあまりお勧めしていません。
私は元々、楽器の価格の高さ=楽器の良さ
だとは思っていません。
練習や楽器の事を知ることによって比較的安価な楽器でもそれなりの良い音は出せると思っています。
しかし、電子ドラムに関しては高価になるほど実際のドラムセットに近い音やフィーリングに近づいていくため
価格=性能
だと言わざるを得ません。
実際に私のところにレッスンを受けに来てくれている方々から「音が出なくなった。」「叩くたびにパッドが動いて集中できない。」等の話を聞くのは安価な電子ドラムを購入された方からが圧倒的に多いです。
また電子ドラムは一度組み立ててしまうと分解と処分に手間がとてもかかるため買い替えづらくもなります。
「自分はそんなにこだわらないからとりあえず安いシリーズを買う。」というような感じで購入されるのであれば問題はないと思いますが、「ドラム始めてみたけど今後もドラムを続けていけそう」と感じている方はある程度しっかりした電子ドラムを購入する事をおすすめします。
では実際に電子ドラムを紹介していきたいと思います。
Alesis(アレシス) Nitro Mesh Kit
まず初めに紹介するのが
Alesis(アレシス) のNitro Mesh Kitです。
Alesisはアメリカの楽器・音響機器メーカーでシンセサイザー、電子ドラム、スピーカー、リズムマシン等多くの電子楽器や電子機器を生産している会社です。
この電子ドラムは今回紹介する電子ドラムの中で一番安価な物になります(詳しい価格はリンク先のサイトをご確認ください)。
この電子ドラムの良いところは安価でありながらスネアドラムやタムのパッドにメッシュパッドを採用していることです。
一昔前まではこの価格では電子ドラムのが購入できませんでしたし、購入できてもゴムパッドの物がほとんどでしたが、この電子ドラムはメッシュパッドを採用することにより優れた静音性を発揮し、叩いた際のフィーリングも心地の良い物になっています。
またシンバルの揺れを自身の手で止めることでシンバルの音の長さを調節する「シンバルチョーク」という奏法にも対応しているシンバルパッドが付いており非常にコストパフォーマンスに優れたモデルになっています。
そしてMIDI入力/出力端子が付いており、パソコンと繋ぐことにより演奏を録音したりすることができるのも魅力です。
ただし価格が安価な分欠点もあるようで「すぐに音が出なくなった」や「パッドが破損していた」等と話している方もいるので予算に余裕があるのであればもう少し上の価格帯の物を購入するのをオススメします。
Roland(ローランド) V-Drums TD-1K
次に紹介するのが
Roland(ローランド) V-Drums TD-1Kです。
Roland(ローランド)は日本の電子楽器メーカーでシンセサイザー、電子ピアノ、ギターアンプ、等多くの電子楽器を生産している会社です。
電子ドラムを作っているメーカーとしても非常に有名で多くの種類の電子ドラムを制作しています。
TD-1KはそのRolandのV-Drumsシリーズのエントリーモデルです。
このTD-1Kの良い所はコンパクトさと静音性に優れている所です。
電子ドラムは本物のドラムセットに比べるとコンパクトですが、それでもある程度のスペースを必要とするものが多いです、しかしこのTD-1Kはかなりコンパクトで一般的な電子ドラムより少ないスペースで設置することができます。
そしてドラムセットの中で最も打撃音の大きいキックペダルはスイッチタイプになっており、騒音に配慮された設計になっています。
またシンバルパッドの拡張をしたり、バスドラム用のパッドをアップグレードさせるなどのカスタマイズも可能です。
この電子ドラムの欠点は、コンパクトな設計になっているため実際のドラムセットとは演奏する際の距離感等の感覚がかなり異なってしまうところです。
感覚の違いが大きくなると演奏するのには慣れが必要になりますし、このTD-1Kで練習した後に実際のドラムセットを演奏する際にも慣れが必要になります。
YAMAHA(ヤマハ) DTX532KFS
次に紹介するのは
YAMAHA(ヤマハ) DTX532KFSです。
YAMAHA(ヤマハ)はピアノやその他色々な楽器を販売している楽器メーカーです。
楽器されている方、されていない方、問わず名前を知っている方は非常に多いと思います。
電子ドラムの分野でも非常に有名で上の商品で説明したRolandと比べられるほど電子ドラムメーカーとしても人気があります。
このDTX532KFSの良い所は価格と性能のバランスです。
スネアドラムのパッドには実際のドラムのような感触でプレイできるDTX-PAD XP80が使われています。
その他のタム類は標準はゴムパッドですがXP80に交換する事が可能です。
そしてバスドラムは実際のフットペダルを使うペダルタイプになっています。
そして今まで紹介した電子ドラムとの大きな違いはハイハットが実際のドラムセットで使われるハイハットスタンドを使うスタンドタイプになっている事です。
私の個人的な意見ですが、私のレッスンに来てくれている方には出来るだけハイハットはこのスタンドタイプを勧めるようにしています。
というのもスイッチタイプのハイハットを使用する電子ドラムを使われている方の多くが実際のドラムセットを演奏した際にハイハットの違和感を訴えるからです。
電子ドラムのハイハットをスタンドタイプの物にしたからと言って本物のドラムと同じになるわけではありませんが、少しでも本物に近い感覚で練習しておいた方が良いと私は考えています。
またライド、クラッシュシンバルは、カップ、ボウ、エッジの叩き分けを可能にする3ゾーン仕様になっており細かい表現ができるようになっています。
またタム類のパッドをアップグレードさせる以外にもシンバルパッドの拡張をしたり、バスドラム用のパッドをアップグレードさせるなどのカスタマイズも可能です。
ですので今までに紹介した電子ドラムより本物のドラムに近いニュアンス出せるようなパーツを多く使っている電子ドラムということになります。
バランスのとれた楽器だと思いますが強いて欠点をあげるとすればバスドラムやハイハットを演奏することによる打音や振動です。
実際のフットペダルやハイハットスタンドを使用するため打音や振動は避けられません。
近隣を気にせずに演奏できる環境であれば問題ありませんが、もし配慮が必要な環境であるなら何らかの対策が必要になります。
「あまり高価すぎるのは嫌だけど安すぎるのもちょっと心配」というような方におすすめの電子ドラムです。
ROLAND ( ローランド ) V-Drums TD-17KVX-S
次に紹介するのは
ROLAND ( ローランド ) V-Drums TD-17KVX-Sです。
上でも紹介したROLAND V-Drumsシリーズのスタンダードモデルです。
このTD-17KVX-Sの良い所は演奏のしやすさと音質の良さです。
この電子ドラムのスネアドラム用パッドには本物のスネアに近いサイズ感の2プライメッシュヘッド(2枚重ねのメッシュ)が使用されておりより本物のドラムセットに近い感覚でプレイできるようになっています。
また前回の記事で音源モジュールの重要性について書きましたが、このTD-17KVX-Sでは上位機種で使われている音源モジュールの性能をを継承した物が使われているため、非常にリアルなドラムの音で演奏する事が出来るようになっています。
また50種類のドラムの音を内蔵しており好みや曲の雰囲気に合わせてドラムの音を変更可能です。
非常に優れた電子ドラムだと思いますが、上のDTX532KFSと同じように実際のフットペダルやハイハットスタンドを使用するタイプのため打音や振動が出てしまうので注意が必要です。
またこのクラスになってくると価格も高くなってきます。
そういったポイントをクリアできるのであれば非常におすすめできる電子ドラムです。
ROLAND( ローランド ) V-Drums TD-27KV
次に紹介するのは
ROLAND( ローランド ) V-Drums TD-27KVです。
上で紹介したROLAND V-Drumsシリーズの上位モデルです。
この電子ドラムは叩き心地、音質、カスタマイズ性能、どれをとっても素晴らしい性能になっています。
TD-27という音源モジュールを使用しており搭載臨場感あふれるサウンドと演奏感が得られます。
スネアドラムのパッドは実際のスネアドラムと同じサイズである14インチの物が使われており、繊細なゴーストノート等も細かく表現できるようになっています。そして実際のドラムセットで使用するスネアドラム用のスタンドに乗せてセッティングすることによりリアルな距離感での演奏ができます。
またシンバル類のパッドも実際のドラムセットで使われるようなサイズ感に近づけてあるので実際のドラムセットで練習するのと近い感覚で演奏する事ができます。
さらに各パッドごとにチューニングやミュートの調整ができるだけではなく、ドラムヘッドの種類の変更、胴の深さの調整、シェル(胴)の素材の変更、スナッピーの張り具合の調整など、細部まで調整することができるのでかなり自分好みの音に調整することが可能です。
そして自宅での練習だけではなくレコーディングやライブでも使用できるクオリティの電子ドラムです。
このレベルの電子ドラムになると欠点らしい欠点はありませんが、強いて言えばパッド類のサイズ感が大きいため今まで紹介してきた電子ドラムよりも設置するためのスペースが必要になります。
また価格も原動機付自転車が購入できてしまうぐらいの価格になってしまっています。笑
ただ、その価格以上の価値がある電子ドラムだと思うのでドラムに対して意欲のある方には非常におすすめの電子ドラムです。
pearl(パール)& KORG(コルグ) e/MERGE
次に紹介するのは
pearl(パール)&KORG(コルグ)のe/MERGE(イーマージ)です。
この電子ドラムはPearlとKORGによって共同開発された電子ドラムです。
Pearlは日本の打楽器メーカーで数多くの打楽器を製造しておりプロのドラマーやパーカッションプレイヤーにも愛用している方の多いメーカーです。
KORGは日本の電子楽器メーカーでシンセサイザー、電子ピアノ、等数多くの電子楽器を製造しているメーカーです。
その2つのメーカーがタッグを組み出来上がったのがこのe/MERGEです。
この電子ドラムの特徴はPearlのドラムの技術と、KORGのデジタル技術の融合により素晴らしい物が出来上がっている所です。
スネアやタムのパッド類は本物の同じ口径のパッドになっており本物のドラムセットと同じ距離感でプレイできます。
また打面にはメッシパッドを採用していますが、普通のメッシュパッドではなくさまざまな形と硬度の材料が最大6層にも重ねられています。
そうする事により本物のドラムヘッドに近いリアルな感触でプレイができるようになっています。
また内蔵されている音源にも非常にこだわっており、ドラムの音質だけではなく本物のシンバルを叩いた後に出る余韻の音までも音源の中に入っています。
これによりシンバルの音も、よりリアルな音になっています。
そしてバスドラムには実際のドラムセットで使用する18インチのバスドラムと同じシェル(胴)を使用しています。
そうする事により実際のバスドラムと同じ踏み心地を実現しています。
実際のバスドラムを使っているので本来であれば大きく振動が出てしまうのですがこの電子ドラムは4箇所に独自の防振ゴムを付けバスドラムをフローティングさせる事により振動を大幅にカットしています。
そして多くのプロドラマーが練習、レコーディング、ライブ等で使用しており、某人気ドラマーが「ドラムセットを1つしか所持できないならこれを選ぶ。」と発言した事からもこのイーマージがどれほどのクオリティなのかが伺えます。
それほど素晴らしい物ですので欠点と呼べるような所はありませんが、強いて言うならば、本物のドラムセットを置くようなものなので設置する為のスペースの広さと、中古の軽自動車が買えてしまうその価格です。
かなり高い買い物になってしまいますがその価値は十分すぎる程にある物だと思うのでドラムに強い意欲を持っている方にはオススメです。
という事で今回はおすすめの電子ドラムを6種類紹介しました。
本当でしたらもっと紹介したかったのですが紹介文を書くのに時間がかかりすぎていつまでも記事がアップできないので6種類にしておきます。笑
電子ドラムは昔に比べて安くなったとはいえ高額な買い物です。
しっかり情報を収集して自分に合った物を購入しましょう。
では今日はここまで!!
最後まで読んでいただいてありがとうございます!!
ドラムに関する質問やリクエスト等ありましたらお気軽にお問い合わせください。
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